飛行計画通報を忘れずに - 仲間が同一空域で飛行させる場合は?
2022年12月の改正航空法で特定飛行時の「飛行計画通報」が義務化されました。飛行計画通報の重要性から仲間と同一空域で飛ばす場合の通報の方法などをご紹介します。
※特定飛行については左図をご参照ください。
飛行計画通報とは
「通報」というと物々しい感じですが、ドローン同士の衝突回避や航空機の安全のために飛行計画を登録する仕組みです。
国土交通省が運営する「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS)」で行えます。
また、飛行計画の通報手続に関する詳細は国土交通省が公表する「無人航空機の飛行計画の通報要領」に記載されています。
パイロットと機体情報はDIPSに登録したものが引き継がれます。他に通報する項目には飛行場所・時間・保険情報・立入管理措置などがあります。
飛行計画通報をしないとどうなる?
飛行計画通報をしていなくても分からないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、リモートIDの情報から飛行している機体は把握できるようです。機体登録やリモートID搭載が義務になったのも「安全飛行」のため。飛行計画通報をしその計画通りに飛行させることは重要です。
また、特定飛行を行う場合通報は義務となっており違反すると30万円以下の罰則が課せらせます。「飛行計画通報」と合わせて「飛行日誌の記載」も必要となりこちらも違反すると10万円以下の罰金が課せられます。
特定飛行でない場合も通報しよう
特定飛行に該当しない場合は通報は推奨ですが、自らの飛行計画が他のドローンの飛行計画の情報(飛行日時、経路、高度の全て)と重複する場合は、飛行の中止又は当事者同士で調整し重複のない飛行を行わなければなりません。
「安全飛行」の実現には飛行計画の共有は不可欠ですので忘れずに飛行計画通報をしたいですね。
同一団体が同一空域で飛行させる場合
仲間と空撮に出かけるなど同一団体で同一空域の飛行を行う場合は「その他情報」欄に飛行させる機体の登録番号や操縦者情報を入力することで一括登録が可能です。
まとめ
飛行計画は過去のデータから複製もできますので、慣れてしまえば意外と簡単に登録できるようになります。特定飛行時だけではなく普段から通報を習慣にしておけば忘れることもなくなりますよね。定期練習会では飛行計画通報に関するご質問にもお答えします。定期練習会にもぜひ遊びにいらしてくださいね!
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