飛行していない地点でホームポイント更新 – 練習会で実際にあったトラブル

飛行していない地点でホームポイント更新 - 練習会で実際にあったトラブル

定期練習会会場のサバイバルゲームフィールドSISTERは開けた場所でGPSも30以上受信出る場所です。当日ももちろんGPS30以上を受信していました。お客さまのDJI Neoも問題なくフライトしていました。が、最後のフライトでトラブルが…。

当日の状況は

朝からの雨も昼には止み午後の部の練習会は空撮機の練習から始めました。お客さまのDJI Neoも他のAir3、Mini3Proも異常なくフライトしています。

休憩後FPVの練習を開始。高さ2.5m程度のヤグラからNeoをgoggles3に繋ぎフライトさせます。

私のAvata2も普段通りGPSは32受信。電波干渉もなく他のお客様にAvata2の操縦体験をしてもらいました。

その後それぞれ自分の機体で練習。ここまで特に変わったことはありません。

Neoのお客さまはバリケード内飛行にも慣れてきたので最後にAvata2とバリケード内追いかけっこをすることに。

バリケードは上部が解放されていてドローンも地上から1mから1.5m程度の高度を飛行。GPSが遮断される要素はありません。

ローバッテリーRTHがかかり

バリケード内でもAvata2はGPS30から32を受信しています。お客さまのDJI Neoがローバッテリーになったので私のAvata2はホバリングで待機です。

ところがNeoはヤグラとは違う方向へ一直線。私がお客さまの送信機をお借りしてRTHをキャンセルしましたが間に合わず着陸。

タブレットにNeoのゴーグル映像を繋いでいたのですが着陸時に何かにぶつかったように見えました。

怪我をした人や器物破損もなく機体の損傷のみですみました。

大きな事故にならずにホッと胸を撫で下ろしました。

原因は? 他のお客さまのNeoでも

後日、他のお客さまのNeoもホームポイントが150mズレたという話を思い出しました。お客さまは周りに何もない弊社の空域、さいたま市の圃場でフライトさせていました。やはりRTHがかかり離陸地点から150mズレた場所に着陸した、もちろん150m離れた着陸地点は飛行していない場所だしそれまではホームポイントは正常に記録されていて問題なかった、と。

練習会のお客さまに飛行記録を確認してもらうとやはり最後のフライトだけホームポイントが離陸場所から155mズレた場所で更新されていたとのこと。もちろん155m離れたその地点は飛行していません。むむっ!さいたま市圃場も練習会もズレが150m前後で機体はNeo…少し気になります。

練習会のお客さまがDJIカスタマーサポートに電話してくださいました。Neo特有の現象ではなく、GPSを受信して飛行するすべての機種で発生するものでGPSの電波状況が悪い際に時折起こるとの回答です。

対策

DJIカスタマーサポートによる再発防止策としては、飛行前にGPSの受信状況を確認してから飛行を開始してくださいとのこと。

弊社の練習会でもGPS受信とホームポイントが更新されましたのアナウンスを聞いてから飛行を開始するようシェアしています。ですがHP(ホームポイント)が更新されましたとアナウンスがあっても、その時機体がある場所ではなく150mズレた場所で更新されている…これは中々気が付かないですよね。

もしRTHが発動され違う方向へ飛んでいってしまったらRTHをキャンセルして手動で下ろすことも必要かもしれません。

まとめ

DJIの回答からもこれをすれば完全に防止できるという対策はなく、できる対策をできる限りしていくのが現実的なようです。

今後はHPが更新されましたのアナウンスの後に、地図上でHPを確認するように、耳と目でHPを確認する、これを練習会でしっかり共有していこうと思います。またRTHのキャンセルの仕方と手動で下ろす練習もしていきます。

私はフライト中バッテリー残量はちょこちょこ見るのですが、それと一緒にGPS受信状況もこまめに確認したいと思いました。フライト前、フライト中もこまめにテレメトリーを確認する癖をつけることは大切ですよね。

お客さまはローバッテリーになる前に戻れるようにバッテリーの駆動時間より少し短いタイマーをセットするようになったそうです。簡単で有効な対策ですよね!

定期練習会ではいざという時に役立つトラブル対処法やお客さまから教えていただいた情報も皆さんにお話ししています。気をつけていても飛んでいるものに絶対はありません。ですが知っていればトラブルを回避できることもあります。

定期練習会にもぜひご参加ください。 定期練習会の詳細はこちら

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